ーピアノのレパートリーを広げるために知っておきたいことー
ピアノのレパートリーとは
ピアノのレパートリーとは、演奏者が弾くことができる楽曲の一覧、いわば「持ち曲」のことを指します。初心者から上級者まで、習熟度に合わせてレパートリーは異なりますが、目的に応じて曲を選び、練習し、自分のものにしていくことが大切です。単に「弾ける曲」を増やすだけでなく、表現力や演奏技術を高めるためにも、レパートリーの質とバランスに注意を払うことが求められます。
レパートリーの重要性
ピアノ学習において、レパートリーを持つことは以下のような点で重要です。
・演奏技術の定着と向上
・音楽表現力の育成
・発表会やコンクールに向けた準備
・モチベーションの維持
習った曲をただ一度弾いて終わりにするのではなく、繰り返し演奏し、安定した完成度で弾けるようにすることで、本当の意味で自分の「レパートリー」となります。
レベル別のレパートリー例
初心者、中級者、上級者それぞれに適した曲は異なります。無理のない範囲で少しずつステップアップしていくことが理想的です。
【初心者向け】
・バイエル後半の曲
・ブルグミュラー25の練習曲
・「エリーゼのために」(簡易アレンジ版)
【中級者向け】
・ソナチネアルバムより
・ショパン「ワルツ第7番」
・ベートーヴェン「悲愴ソナタ 第2楽章」
【上級者向け】
・ショパン「英雄ポロネーズ」
・リスト「愛の夢」
・ラヴェル「水の戯れ」
これらは一例ですが、レベルに合わせて選ぶことで無理なく技術を向上させることができます。
レパートリーを充実させるためのポイント
レパートリーを充実させるには、ただ好きな曲を次々に弾くのではなく、計画的に取り組むことが必要です。以下のポイントを意識して曲選びや練習を進めましょう。
ジャンルを偏らせない
クラシックだけでなく、ポップス、映画音楽、ジャズなど、さまざまなジャンルを取り入れることで、幅広い表現力が身につきます。また、異なるリズムやコード進行に触れることで、演奏の引き出しが増えます。
難易度のバランスをとる
常に難しい曲に挑戦するのではなく、得意な曲や短時間で仕上がる曲も組み込むことで、練習の効率が良くなります。モチベーションの維持にもつながります。
長く弾ける曲を持つ
一度弾けるようになった曲を定期的に弾き直すことで、演奏の完成度を高めることができます。発表会や友人とのセッションなど、いざというときに自信を持って披露できる「鉄板曲」をいくつか持っておくと安心です。
おすすめのレパートリー管理方法
多くの曲を習得すると、何をどのレベルで弾けるのかが分からなくなることがあります。そんなときは、レパートリーをリスト化して管理するのがおすすめです。
演奏履歴を記録する
曲名・作曲者・習得日・練習頻度・完成度などをメモしておくと、定期的な見直しや復習の参考になります。Excelやアプリを使えば、効率よく記録できます。
定期的に見直す
一定期間ごとにレパートリーを見直すことで、古くなった曲や忘れてしまった曲を再度練習するきっかけになります。継続的にレパートリーをブラッシュアップすることで、演奏の幅が広がります。
まとめ:ピアノの楽しみを広げるレパートリー作り
ピアノのレパートリーは、演奏者の個性や技術を映し出す大切な要素です。目標を持って少しずつレパートリーを増やすことで、音楽をもっと深く楽しめるようになります。自分に合った曲を見つけ、じっくり育てていくことが、ピアノ上達への近道です。
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