大人が通うピアノ教室の選び方と教室を選ぶときに注意すること

 

近年はピアノ教室に通う大人が増えています。たとえば初心者の大人がピアノを習うケースや、子どもの頃にピアノを習っていた人が、時間が経ってから再開するケースもあります。

 

では、大人になってからピアノ教室に行く場合には、教室をどのように選ぶと良いのでしょうか？自分に合った教室が見つかると、楽しみながら通えるので継続しやすいです。

 

しかし選び方を間違って自分の思ったような教室でない場合は、レッスン自体が憂鬱になってくる場合もあります。この記事では、大人が通うピアノ教室の選び方について紹介していきます。

 

大手のピアノ教室と個人のピアノ教室は異なる

ピアノ教室の選び方では、大手のピアノ教室にするか個人のピアノ教室にするかを決める必要があります。

 

大手のピアノ教室について

大手のピアノ教室では、楽器メーカーの看板を掲げる音楽教室を連想する方も多いでしょう。一般的に大手のピアノ教室では、講師を雇うときにテストをします。

 

そのため、講師の技術は折り紙付きです。しかし、大手のピアノ教室では大人でなく子ども向けのレッスンを中心にしています。さらに、学費が個人のピアノ教室よりも高くなる傾向があります。

 

具体的には月に2回から3回のレッスンで毎月約7000円程度です。ほかにも、講師を自分で選べなかったり、グループレッスン式で学んだりする場合がほとんどです。

 

個人のピアノ教室について

個人のピアノ教室は、学費が安めに設定されていることが多いようです。しかし、レッスンで使うスタジオを借りる場合に、スタジオ代を生徒が自分で支払うこともあります。

 

また、個人のピアノ教室で講師をする場合には、テストや専門の資格などは必要ありません。そのため、自分が通う教室の講師をよく見極める必要があります。

 

ピアノ講師と自分の相性が良いか、講師の教え方がうまいのかを見ることが大切です。まずは体験レッスンを申し込んでから決めるのがおすすめです。

 

大人のピアノ教室の選び方

大人がピアノ教室を探すとなると、どこを見て決めれば良いのか悩むところでしょう。大人が自分に合うピアノ教室を見つけるためのポイントについてお伝えします。

 

自分のペースで学べる教室の選び方

大人になってからピアノを学ぶ人のなかには、ゆっくり自分のペースで習いたい人や本格的なレッスンを受けたい人など、さまざまな人がいるでしょう。ペースを重視するのであれば、そこに重点を置いてくれる教室を選ぶと良いでしょう。

 

一例として初心者コースがあるピアノ教室を探してみると良いかもしれません。大手のピアノ教室だと、初心者コースはグループレッスンしかない場合もあります。

 

一方、本格的なレッスンを受けたい場合は、上級者コースがあるピアノ教室を探してみるのも良いでしょう。

 

自分の目的に合った教室の選び方

大人のピアノ教室の選び方では、どのようなジャンルの曲を習いたいかも重視すべきポイントです。たとえば、クラシックの曲を弾いてみたい、ジャズの曲をおしゃれに弾いてみたい、ポピュラーな曲やアニメソングを習いたいなど自分の目的について考えてみるのも重要です。

 

ピアノ教室や講師によって得意なジャンルの曲があります。お金を出して習うなら、自分が好きな曲を弾けるようになりたいものでしょう。また、初めてピアノを習う人は、目標を持つことでやる気も出てきます。

 

講師やピアノ教室との相性を見極めた選び方

相性といっても実際に習ってみるまではわからない部分が多いかもしれません。講師との個人的な相性もありますし、ピアノ教室との相性もあります。

 

たとえば自分はゆっくり習いたいのに、コースの計画がしっかり組まれている場合や、ジャズの曲に興味があるのに、その教室ではクラシックの曲を中心に授業をする場合もあります。

 

また、自分のペースで練習したいのに定期的に発表会がある場合など、不安に感じることがあるときには、前もってよく説明を聞き、気になる点を確かめるようにしましょう。

 

経験豊かなスタッフがいるときには、要望を細かく聞いてもらえる場合もあります。また、個人のピアノ教室では、臨機応変に対応してくれるかもしれません。さらに講師のコミュニケーション能力も重要なポイントです。

 

通いやすい教室の選び方

ピアノ教室を選ぶうえで通いやすさは大切です。家から遠いと、講師の教え方が良くても通うことが徐々に難しくなります。

 

そのため、職場から近く仕事の帰りに通える教室や、最寄り駅から近い教室を探すことをおすすめします。評判が良い教室でも、通うのが辛くなったら継続が難しくなります。

 

自分の都合でレッスンの時間を変更できるか

仕事をしている大人にとって、レッスンの予定を変えられることは重要です。急な仕事や子どもの用事などでレッスンに行けなくなったときには、他の曜日に振り替えてもらえるのかを確認しましょう。

 

近年では臨機応変に日程を変えてくれるピアノ教室も増えていますが、稀に曜日や時間を指定する講師や一度予約してから変更すると手数料やキャンセル料が必要になる教室もあるようです。

 

自分の通いやすい予約の仕方を考慮するのはもちろん、予約した時間を有効に活用できるかをチェックしておくのも大切です。

 

練習したいときにピアノを借りられるか

大人のピアノ教室の選び方では、家にピアノがないからピアノ教室で練習したい人や、電子ピアノでは物足りないのでグランドピアノを弾きたい人、家で練習する時間がないから、レッスンが終わってから少しだけ教室で練習したい人などのさまざまな要望に対応してもらえるかも教室を選ぶポイントになります。

 

子どものときにはあまり意識はしないかもしれませんが、大人になってから通い始めると、自分お金を出して通っているのだからもっとうまくなりたいと強く思うようになる人もいます。

 

家にいるとどうしても家事や雑用に追われて集中できないため、家よりも教室で練習するほうが良いと感じる人も多いでしょう。ピアノの練習室をレンタルするときには30分単位でいくらと決めている教室が多いです。

 

大手のピアノ教室では、専用の練習室があり、誰でも借りやすい状況になっています。そのため、時間や値段も前もって確認しておくと良いでしょう。